認知機能検査

75歳以上の認知機能検査と免許更新は

75歳以上の認知機能検査と免許更新は

いつまでも若く健康で、安全運転は任せてくださいと思いたいのは誰しも同じです。しかし運転技能自体には問題はなくても、急激な超高齢化により高齢者の皆さんによる交通事故の件数も増加し、その自信も失われつつある今日この頃ではないでしょうか。75歳以上の年齢構成からの交通事故件数もこの10年間に倍増したとされる数値がそれを物語っています。

このように運転する自信はあっても、誰しもが老いに対して無自覚のまま判断力や注意力の低下に影響を与えています。最近の報道でも見受けられる交通事故多発の原因の一つに認知症が挙げられます。そこで少しでも事故軽減化を図るために、2017年3月から快適で安全運転ができるようにと75歳以上の方には認知機能テストが義務化され、免許の更新のハードルがより高くされました

75歳以上の免許更新に必要なこと

75歳以上の免許更新に必要なこと

試行錯誤の結果「認知機能テスト」の受検が義務化されました。これは高齢になればあらわれます「記憶力や判断力の減退」を、テストにより自他ともに「見える化」することで一つの判定手段にしたのです。このテストは免許更新の際や特定項目に違反した場合、75歳以上の方には受けてもらいます

免許更新満了の半年前から受検でき、通知書などを受領して1ヶ月以内に受検しなかった場合には免許停止や取り消し処分の対象になりますので要注意にです。

免許更新の時のテスト内容は、「テストの準備=約4分」「時間の見当識=約3分」「手がかり再生=約14分」「時計描画=約2分」で係員の説明からテスト終了まで約30分の過程になります。

①「テストの準備=約4分」

テスト実施前の係員の説明があります。メガネや補聴器の使用、テストに関する説明などになります。

②「時間の見当識=約3分」

テストの当日の日時についての質問で解答用紙に記入します。時間軸の認識を正しく把握できるかを問うことになります。

③「手がかり再生=約14分」

運転するにつき重要な「記憶力」をイラスト(絵)により短期間の記憶能力をテストするものです。点数配分はやはり高く約60%を占めていますし若年層でもなかなか苦労させられます。

④「時計描画=約2分」

アナログの時計や時計の針を描いたりするテストで、空間の認知力や数字の概念力、ものを構成する能力に異常がないかを総合的な視点から判定するものになります。この判定の結果は次のようになります。

  • 認知症のおそれがある(記憶力や判断力が低くなっている)=49点未満

この段階になりますと臨時適性テストや医師の診断が必要とされ、認知症と診断されれば免許停止、取消の処分を受けることになります。

  • 認知機能の低下のおそれがある(記憶力や判断力が少し低くなっている)=49点以上76点未満
  • 認知機能の低下のおそれがない(記憶力や判断力に心配がない)=76点以上

自他ともに安心安全運転が望まれます。生活圏により異なりますが、高齢者の免許の自主返納も様々なメリットを考慮し一考するのも大切になります。

70歳~74歳と75歳以上の違いは?

70歳~74歳と75歳以上の違いは?

運転免許の更新時に70歳~74歳までの方は、「高齢者講習」を受講し視力や身体能力の低下の自覚を促すことを目的として義務化されています。

この講習は更新期間満了日の半年前から受けることができます。いわゆる高齢者講習には5種類の講座がありそのポイントは下記のとおりとなります。

①「高齢者講習」

ビデオ鑑賞による一般的な講習になり、テストはなく高齢者講習証明書が発行され更新時に必要な書類になります。2時間で手数料は5,100円になります。

②「シニア運転者講習」

生活の本拠地でなくても受講ができます。①と同様な内容になります。2時間以上で、手数料は5,100円になります。

③「チャレンジ講習」

教習所で実車に搭乗(信号停止、クランクやS字カーブ等をテストされます。)してテストがなされます。70点以上が合格とされ④の簡易講習と併講しますと「高齢者講習」に振り替えることができます30分程度で手数料は2,650円になります。

④「特定任意高齢者講習=簡易講習」

チャレンジ講習の評価点が70点以上の方は本講習が受けられます。1時間くらいで手数料は1,800円になります。

⑤「運転免許取得者教育」

付加価値を高めるための講習となり、これを受けますと「高齢者講習」は免除されます。2時間以上で各受講場所により手数料は異なります

75歳以上の方は後期高齢者とされ高齢者講習と併せて「認知機能テスト」を受けなければ更新ができなくなりました。認知症の潜顕在率を考慮しテストの結果により認知症と医師から診断された場合には、免許停止や取消しの処分がなされます。具体的なテスト内容は先にお話ししたとおりになります。

おわりに

交通事故の未然防止は、古今東西を問わずかまびすしく言われています。

しかし、高齢により注意力や集中力が弱くなり事故のケースが後を絶たないのが現状です。

少しでも痛ましい交通事故を防ぐには、積極的にこの講習を受けて安全・安心の快適ドライバーを目指したいものですね。

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